冠着山~鳥居をくぐり新雪の積もる神聖な登山道へ~
- kk
- 1月4日
- 読了時間: 5分
更新日:1月5日
かむりきやま
別名:姨捨山(おばすてやま)
信州百名山
花の50名山
標高:1252m
所在地:千曲市、筑北村
登山口:坊城平いこいの森
コースタイム:40分






















































信州の民話伝説集成(北信編)に冠着山(姨捨山)の伝説が載っていたので紹介します。
「おば捨て山」(p.380-381から引用)
昔、信州更科辺りを支配していた領主は年寄りが嫌いで、「六十歳になったら必ず冠着山(おば捨て山)へ棄てるべし」との触れを出した。ある孝行息子が母親を棄てられず、縁の下に隠していたが、発覚して詰問を受けた。しかし息子は「親を棄てることはできない」と言い張った。すると領主は条件を付けた。「灰で縄をなって持参すること。それができたなら許してやろう」と。息子は思案を重ねたが、灰で縄をなう知恵は浮かばない。そこで縁の下の母親に相談したところ、「きっちりと縄をなって、それを塩水に漬ける。塩水に漬けてから縄を焼く。縄の形はくずれない。灰でなった縄と同じだ」母親の教えの通りにして、息子は「灰の縄」を領主に差し出した。領主は「灰の縄」に感心し、どのようにして成し得たかを尋ねた。息子は六十歳を過ぎた母親に教えられたことを話した。領主はますます感嘆し、息子に褒美を取らせるとともに、年寄りを棄てよという触れを取り消した。
「冠着山」(p.398から引用)
遠い遠い神代のころ。手力男命は天岩戸を担いで高天原を駆けていた。天照大神がお隠れになって天も地も暗くなったとき、手力男命が岩戸を開いて、この世に光をもたらした。再び天照大神がお隠れになったら大変である。手力男命はこの岩戸をどこに隠そうかと思案し、ふと下界を見下ろすとそこに緑なす美しい山があった。命は岩戸を担いだままひとまずその山に下りて休んだ。休みながらも岩戸の隠し場を探した。北に峨峨とした山並みが見える。よし、岩戸はあの山に隠そう。命は乱れた装束を整え、冠を正して、岩戸を担ぐと渾身の力をこめて放った。命の足は大地にめり込んだ。その後、岩戸の隠された場所は戸隠山と呼ばれ、命が冠を正した山は冠着山と呼ばれ、命の足がめり込んだ窪みには水が溜まって大池と呼ばれるようになった。




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