top of page

黒姫山~龍になったお姫様の山で銀龍草に出会う 北信五岳②~

  • kk
  • 2023年7月23日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年8月23日

くろひめやま

北信五岳

日本二百名山

信州百名山

標高:2053m

所在地:信濃町

登山口:大橋林道入口

コース:大橋林道入口~新道分岐~しらたま平~黒姫山頂~しらたま平~新道分岐~古池~大橋登山口

コースタイム:上り4時間、下り4時間


ree

北信五岳の一座 黒姫山へ

大橋林道入口到着


ree

林道へのゲートをくぐって出発


ree

ガクアジサイがお出迎え


ree

アザミも鮮やかだ


ree

ハナチダケサシが涼やか


ree

ゲンノショウコ


ree

ウツボグサがずっと道案内


ree

「登山道」案内板


ree

ひし形タイプの「登山道」


ree

でっかい斜めの「登山道」


ree

このあたりは林道と道が交差

「登山道」を頼りに進む


ree

くねくねした道


ree

これはもしかしたら…


ree

数十年に一度咲くという笹の花


ree

きのこもたくさん


ree

「登山道」案内板と


ree

生い茂った葉っぱの中に「登山道」


ree

葉っぱにリボンみたいな葉っぱ

かわいいな♪


ree

新道分岐まで来た

「西新道」方面へ


ree

長い長い登りの開始


ree

ツルアリドオシがいっぱい


ree

これは…

ずっと会いたかったギンリョウソウ


ree

しなの木

休憩ポイント


ree

とても神秘的な木



ree

オトギリソウ


ree

しらたま平を目指す

印象的な木がいっぱい


ree

ゴゼンタチバナ


ree

ヤマハハコ


ree

シロニガナ


ree

しらたま平


ree

空へ向かって歩こう


ree

気持ちの良い稜線歩き


ree

池がみえる


ree

コキンレイカ


ree

火口のふちを歩く


ree

クガイソウ


ree

ギボウシ


ree

大池への分岐

右の山頂方面へ


ree

ニガナ


ree

ネバリラン


ree

山頂へ向かう岩場


ree

岩を登りきれば


ree

黒姫山頂

標高 2053m


ree

記念撮影📷

いざ下山


ree

長い長い下山道


ree

大好きなギンリョウソウに癒されながら


ree

あっという間に新道分岐

帰りは古池コースへ


ree

きれいな沢


ree

木の橋を渡り


ree

「古池」の案内板


ree

古池

黒姫山の山頂がもうあんな遠くに


ree

「西登山道入口」方面へ


ree

倒木をくぐり


ree

種池

干ばつの年に池の水を汲んで

戸隠神社に雨乞いを祈願すると

その里に雨が降るそうだ


ree

カラマツ林を抜ければ


ree

大橋登山口

無事に下山


ree

ふむふむ

今日のコースを復習


ree

道路を400mほど歩いて

大橋林道入口の駐車場着


ree

登山の後は


北信五岳の一座 黒姫山

どこまでも続くゆるやかな登り

大好きなギンリョウソウに助けられ

往復8時間のロングウォークを楽しんだ

里山あるきに感謝


北信五岳①

2023年3月30日の飯縄山はコチラ


ree

高橋忠治編著

『信州の民話伝説集成 北信編』

竜になった黒姫の伝説が♪

竜になった黒姫(p160-162より)

 昔、信州中野に高梨様のお城があった。城主の高梨政頼公は馬術の名手であった。その高梨様には黒姫という美しい姫がいて、両親の寵愛を受けていた。

 ある年の春、殿は奥方と姫と少数の供を連れ、三里の道を進んで澗満滝まで花見に出かけた。雄大な澗満滝と四方の山々を眺めつつの花見の宴に、殿はご満悦であった。そして、姫の愛らしさは山の風情をいっそう引き立てていた。

 さて、その翌日、きりりとした若侍が高梨城を訪ねて来て、「わたしは大沼城の城主、こちらの姫君をいただきたく参上つかまつった。お取り次ぎを」と申し出た。受付係が姓名を問うと答えることなく消えた。それが翌日も翌々日もと続くので殿に報告すると、「それはなにかの化身に相違ない。明日見えたら、城主が馬で三度城の周囲を廻るうちに、馬を追い詰めたなら姫を遣わすと申せ」とのご沙汰。

 若侍は翌日も見えたので、殿の意を伝えると、笑みを浮かべて帰っていった。翌朝、若侍は期待に満ちて城へ来た。政頼公もすでに馬上で待っていた。大太鼓を合図に馬と若侍が駆け出した。結果は政頼公の勝ちであった。侍は手足から血を流し、「無念なり、城の周囲に瓦礫が敷き詰められていなければ」と、恨みながら消えた。けれど、黒姫は血まみれの若侍の熱情に心ひかれていた。

 二ヵ月ほど過ぎた日、黒姫は鏡を手にして恐怖に震えた。白くつややかな胸に蛇紋が現れていたのだ。両親も驚嘆したが、さりとて他人に会わせてやることもならず、奥の一室に閉じこもった姫の半身は、徐々に竜と化していった。

 今やこれまでと、黒姫は侍女のお種を伴って柏原(上水内郡信濃町)に落ち延びてほんとうの竜になります」と言う姫様の言葉にお種はおののきながらも、村人から鍋を借りて調理をするのだった。

 七日後、山に昇った黒姫は「もはや髪飾りも要らなくなった」と、頂上から七つの笄を投げた。すると、それらの一つ一つが池となり、侍女のお種は「わたしのお仕えもこれまで」と、いま生まれた池に身を投げた。

 その夏、高梨城の周辺は集中豪雨が三日三晩続き、箱山は崩落して夜間瀬川を堰き止め、一気に土砂流となり民家はもちろん、城の櫓まで押し流した。

 その嵐の中を、雲に乗って大きな竜が黒姫のいる山へと走った。大きな竜は頂に至ると、あの血まみれになって去った若侍の姿になった。その凛々しさに、黒姫はわが身が恥ずかしく木の幹に隠れた。

「黒姫さま、どうかお姿を。あなたは尊い弁才天になられたのです」

 若侍の言う通り、姫は麗しい弁才天の姿になっていた。

「あなたはこの山の王、拙者は大沼池の主。それぞれ山と池を護りましょう。拙者はときおりお訪ね申します」

 黒姫は若侍と手を取り合って深くうなずいた。

 姫のいる山は「黒姫山」と呼ばれ、四季を通して端麗な姿を高井と水内の里に見せている。


コメント


bottom of page