布引観音・布引山釈尊寺~「牛に引かれて善光寺参り」断崖絶壁に現る伝説の舞台~
- kk
- 2023年10月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年10月23日
ぬのびきかんのん・ぬのびきさんしゃくそんじ
標高:約650m
所在地:小諸市
参道入口:布引観音参道駐車場
コースタイム:20分

布引観音参道駐車場🅿着

駐車場脇に🚻あり

布引観世音の案内板
名称 布引観世音(案内板より)
むかし、信心のうすい老婆が住んでおりました。この老婆が千曲川で布を晒しておりますと、どこからともなく一頭の牛が現れ、その布を角にかけて走り出しました。
老婆は、驚いて、野を越え、山越え、牛の後を追いかけましたが、ふと気がついてみますと善光寺の境内まで来ておりました。老婆は、やっとのことで牛に追いついたのかと思ったのもつかの間、牛は金堂のあたりで、突然姿を消してしまったのではありませんか。
驚きと悲しみに疲れ果てた老婆は、あっけにとられてその場にたたずんでしまいました。
日も暮れる頃、どこからともなく一条の光明がさし、その霊光の尊さに思わずひざまずいて、菩提心を起こし一夜を金堂にこもって罪悪を詫び、家に帰ってまいりました。
ある日のこと、ふと布引山を仰ぎ見ますと、岩角にあの布が吹き付けられているではありませんか。
老婆は何とかして取り返したいと思いましたが断崖絶壁の事で取るすべもありません。
一心不乱に念じているうち、布と共に石と化してしまったと云うことです。
この布引山の断崖には今も白く布の形をした岩肌が眺められます。
布引観世音菩薩が、牛に化して信心うすい老婆を、善光寺阿弥陀如来の許に導いて教化をしたのだそうです。
この話は、信濃四大伝説の一つとして、今に語り伝えられております。(小諸市)

布引山釈尊寺の案内板
布引山釈尊寺(案内板より)
「牛に引かれて善光寺参り」の伝説で知られる布引山釈尊寺は、神亀元年(七二四)の創建と伝えられています。
天文十七年(一五四八)、武田信玄が楽厳寺入道、布下仁兵衛を攻めたときに兵火にかかって消失したのを、弘治二年(一五五六)望月城主であった滋野左衛門佐が再建しました。その後も享保八年(一七二三)に再び野火のために炎上しています。
現在ある伽藍の多くは、小諸城主牧野周防康明によって再建されたものです。観音堂内にある「宮殿」は国の重要文化財に、また「白山社社殿」は県宝に指定されています。

クサギの実がいっぱい

いざ入山

「布引山観世音」の石碑

これから目指す釈尊寺観音堂宮殿は
重要文化財のようだ

いってきます♪

整備され歩きやすい

一丁
丁石と石仏に見守られながら

木のお地蔵様たち

滝もあちこちに

倒木かなと思ったら

横向きに生えている木のようだ

大きな口

あっという間に 三丁

馬頭観世音

根っこがすごい

大きなお数珠を持った石仏

ブナの大木

岩のあちこちに大きな穴

④牛岩
岩に牛の姿が現れているらしい

左向きの大きな牛がいた!

四丁

大岩の間を行く

⑤善光寺穴
長野県の善光寺まで通じていたとか

大きくて深い

⑥不動滝
ここから眺める観音堂が趣があり
京都の清水寺を思わせるとある

本当だ~
清水の舞台みたい

仁王門

仁王門の右手にも観音堂が

仁王門裏手からの
大迫力の観音堂
仁王像

立派な門が見えてきた

石仏たちがお出迎え

釈尊寺本堂

観音堂と浅間山

奉納 幻牛伝説
幻牛伝説(案内板より)
牛に引かれて善光寺参り
そんな布引伝説は古くから云い伝えられ訪れる人々に夢とロマンを与えてきました。この伝説は、布引山釈尊寺に伝わる縁起書にあるように信心を持たないおばあさんが牛に姿を変えた観音様に導かれ善光寺までたどり着き今までの欲張りで意地悪な心を悔い改めたという心温まる昔話の伝説であります。
この幻牛伝説を通じて、人間愛、郷土愛を育み心のよりどころとして、幻牛(ゆめ)街道を多くの人々が訪れ、世に言い伝えていけば、きっと現代の布引伝説が生まれ、伝説のおばあさんと牛に姿を変えた布引観世音様の御加護があることでしょう。


牛に姿を変えた観音様

⑫白山社
室町時代の建築
御牧ヶ原の白山地籍から移築したとのこと

崖の中に現る太子堂

天井に手が届く


⑬六地蔵
六道(ろくどう)地蔵ともいい
六種の迷いの世界を表している

愛染明王堂

崖に建立された観音堂へ

⑮宮殿(重要文化財)
1258年建立
鎌倉時代の様式を伝える

龍や獅子がお出迎え

朝の澄み渡る空気
神聖な空間

観音堂から本堂を眺む
秋色がきれい

記念撮影🌟
いざ下山

再び岩のトンネルを通って

行きには気づかなかった
五丁の石仏さん

駐車場🅿着
行きより車がいっぱい

下山後の朝食は



浅間山や富士山の絶景を眺めながら

テラスで朝食
エッグベネディクトセット
すんごいぷるぷる感

帰り道に布引観音の崖下へ
16mの白い「布岩」がよく見える
朝の澄んだ空気の中
歴史と伝説を楽しみながら
布引観音をお参りした
里山あるきに感謝







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